PTパパの株日記

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CPIと投資家心理×CPIの内訳×テーパリングの開始時期

 

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7月13日にCPI(消費者物価指数)が発表されました。

いや~。インフレが加速していますね。

 

結果

予測

前回

CPI(前月比)

0.9%

0.5%

0.6%

CPI(前年同月比)

5.4%

4.9%

5.0%

CPIコア(前月比)

0.9%

0.4%

0.7%

CPIコア(前年同月比)

4.5%

4.0%

3.8%

労働省としては前回値よりも低下する=インフレは鈍化する予測でしたが、大幅に外れたようですね。現状では結果からインフレは加速している状態です。

備考

CPI:消費者物価指数

CPIコア:CPIから食品・エネルギー価格除外→

CPIコアインフレ圧力を測る尺度としてFRBが注目しています。

FRBはインフレは一過性のものとの見方をしていますが、株式市場はどう判断しているのか?7月15日までの経過から確認していきたいと思います。

 

 

 

【インフレ加速によるテーパリング懸念】

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投資家にとってインフレが加速することによる懸念は、「テーパリングの開始時期が早まるのでは?」ということでしょう。インフレのブレーキとしてFRBはテーパリング(金融緩和引き締め)という手段を持っています。ですがFRBはインフレの加速は一過性でサプライチェーンボトルネックが解消され、供給量が上昇すればインフレは鈍化していくという見方をしています。そのためFRBは現在加速しているインフレに対してテーパリングの手段をとるよりも、米雇用の回復により自然とインフレが鈍化していくことを期待していると思います。

https://jp.reuters.com/article/usa-fed-powell-congress-idJPL4N2OQ3P6

 

つまり今回のインフレ加速によるテーパリングの早期実施は可能性として低いと考えています。株式相場の指標からも、投資家心理が伺えると思います。

 

 

【指標から読みとる投資家心理】

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もし今回のインフレが加速することにより、テーパリング時期が前倒しになることが予測される=投資の不安が高まる状態となれば、長期金利の上昇(10年国債利回りの上昇),米ドル指数の上昇,VIX指数(恐怖指数)の上昇として現れると思いますがどうでしょうか?

 

・10年国債利回り

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米10年国債利回り長期金利の指標)

CPI発表直後に上昇していますが、すぐに下落しています。

 

・米ドル指数

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米ドル指数

CPI発表直後上昇していますが、こちらも徐々に下落しています。

 

・VIX指数

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VIX指数

CPIの発表があってもほぼほぼ変化なし。
 

指数を読み取ると、CPIの発表直後(7月13日9時30分)に一時的な不安(変動)はありましたが、15日現在までにCPI発表前と同じ水準まで戻っています。投資家心理として、株式相場はCPIの結果をすでに織り込み済みだったようです。

 

 

【CPIの内訳から何がインフレを引き起こしているのか?】

CPIの内訳

・中古車:+10.5%(過去最高の伸び)

・航空運賃やガソリン:+2%越え

・食品:+0.8%

・居住費:+0.5%(16年ぶりの高い伸び)

CPIは前年同月比では+5.4%と、米連邦準備理事会(FRB)が物価目標の平均値とする2%を大幅に上回り、2008年8月以来、およそ13年ぶりの高い伸びとなりました。

CPIコアは同+4.5%と、1991年11月以来、およそ30年ぶりの上昇率を記録しました。

http://www.am-one.co.jp/pdf/report/10069/210714_infogr_US.pdf

 

現在インフレ率を押し上げているのは住宅価格の高騰,中古車の需要拡大,原油価格の高騰が主な原因のようです。特に住宅価格の高騰に対しては、FRB量的緩和の縮小を行っていく可能性が高いですね。

 

 

【テーパリングの開始:量的緩和の縮小】

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現在インフレの原因の一つとして住宅価格が高騰しています。主な要因は新型コロナウイルスにより在宅ワーク等が増え、自宅にいる時間が長くなったこと=住宅の環境,価値が見直されたこと。そして住宅ローン金利が低下したことが追い風となっているためだと考えられます。

現在FRB量的緩和策として月額1200億ドルの国債住宅ローン担保証券MBS)の買い入れを行っていますが、今後量的緩和縮小=テーパリングについては、近日中にFRB内で議論が進行中していくでしょう。

 

FRB量的緩和縮小の開始など支援策の解除は「まだ先」との見解を示した上で、「景気回復が完了するまで」、FRBは金融政策を通じて経済に「強力な支援」を提供すると表明しています。その一方で、パウエル議長は、FRBとしてテーパリングを検討している最中で、7月の会合ではテーパリングの時期や構成について討議すると明言していました。

https://jp.reuters.com/article/usa-fed-powell-congress-idJPL4N2OQ3P6

 

 

【まとめ】

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7月13日のCPIの結果は米労働省の予測を上回り、インフレの加速が懸念さえる結果となりました。しかしFRBとしてはこのインフレは一過性であり、物価価格の高騰は経済再開に直接結びついたわずかな物やサービスにとどまっていると証言し、新型コロナウイルス後の政策転換を急がない考えを示唆しました。

投資家心理としても、今回のCPIの結果は株式相場に織り込み済みだったようです。

現在行っている継続的な債券買い入れと事実上のゼロ金利政策は「回復が完了するまで金融政策が経済に強力な支援を与え続けることを確実にする」と確認しました。

その一方でパウエル議長は、FRBとしてテーパリングを検討している最中で、7月の会合ではテーパリングの時期や構成について討議すると明言しましたので、7月29日日本時間で午前3時のパウエル議長の定例記者会見の発言は注目すべきだと思います。

 

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